どれ程長く、ホームページ、ブログを放置していた事でしょう。 事故に遭い、重度の減圧症になったのが、2011年10月9日。 「ダイビング復帰!」と記した前回の更新が、2014年7月6日。その回には、「2年9カ月ぶりにダイビングに復帰しました。」と書かれています。 皆様には大変なご心配をおかけいたしまして、本当に申し訳ございません。 しかし、重度のⅡ型減圧症とは、そんなに甘いものではなかったのです・・。 事故からはすでに6年が経過しました。 動かない下半身、24時間365日続く言葉に表せないほどの激痛で消耗していく身体と心・・。 以後も入退院を繰り返し、毎食後に手のひら一杯の薬を飲み、苦しいリハビリ・・、減圧症との闘いは続きました。いや、今も続いています。 体力は衰え、気力は何度も折れ、苦しみは今も続いています。 しかしながら年月は、少しずつ身体を癒してくれるようです。 ゆっくりとじっくりと、出来る事が一つずつ増えてきました。 それもこれも全て応援してくれた家族、仲間たち、医療関係者の皆さんのおかげです。 そして、2017年12月17日。 事故の時、41歳だった僕も48歳になりました。 小学5年生だった娘も、もう高校2年生です。12歳になって、素潜りで10m潜れるようになったらスキューバを教えてあげると約束していたので、一生懸命素潜りを練習して条件をクリアしたのですが、事故直前に学科講習だけして海洋実習はお預けになってしまい早6年が経過してしまいました。 2000年から続けているサンゴの調査を兼ねて、本当に久しぶりのダイビングです。 しかもドライスーツですから、潜るまでが大変だったこと・・。水中もですが・・。 うまく潜れたかどうかは別として、再び海へ還る一歩を踏み出しました。 そして、ダイビング終盤、シュノーケリングをして待っていた娘の体験ダイビングです。 あいにくの天気で、うねり・濁りの中でしたが、4歳からシュノーケリングを楽しんできた娘にとっては、海の中に留まれるという事がとても新鮮で、楽しかったようです。 良かった。 娘が小学5年生の時の約束の一部を、高校2年生になってやっと果たすことが出来ました。 娘も喜んでくれましたが、僕の喜びはそれ以上のものだったかもしれません。 海の水が涙を隠してくれました。 昔のようなダイバーに戻ることはできないでしょう。 しかし、それに近付くことができるという可能性のしっぽを捕まえました。 僕はやはり、水の中を、そこに生きる生き物たちをこよなく愛するダイバーなのです。 まだまだ続くであろう苦しい時間を、気持ちを心をより強くして、感謝の気持ちを胸に前に進んで行きます。 これまでと同じように温かく見守ってくださいね。 *業務のお知らせですが、ダイビング機材・スーツ類や水中撮影機材の販売・メンテナンス等は、変わらず続けております。 30年、5万時間を超えるダイビング経験に基づいた、機材選択のアドバイスや、確かな技術による機材のOH等、何でもご相談ください。 ただ、店での対面対応やお電話での対応は、体調の事もあり、まだ行っておりませんので、メールでお尋ね頂けましたら幸いです。 何卒よろしくお願い申し上げます。
by geikai_diver
| 2017-12-19 00:25
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