大変御無沙汰しておりました・・。
ものすごく久々のアップであります。 日々、お叱りの言葉を受け、早数ヶ月。 私は無事に生きて潜っております・・。 先日、3日土曜日。 梅雨の大雨が続く鹿児島、錦江湾は濁りきっていると思いきや、なかなか良い透明度。 「上から見ると濁ってますが、入ると綺麗ですよ~。」とブリーフィングで言ってみましたが、エントリーすると、何やら、えらく濁っています。 ゲストの皆さんの「どこが綺麗やねん?」という念の矢を背中に受けつつ進んでいくと、海底すれすれを疾るキビナゴの群れ! 「これは産卵するかも!」と縦書きすること1分後、ホントに産卵が始まりました! 海底の砂を巻き上げて、雌が疾走し、雄たちが追従して放精します。たちまち辺りは、キビナゴの精子の雲に包まれます・・・。 5日月曜日。 ゲストのいない日にかぎって、梅雨の晴れ間のピーカンです・・。 潮見表とにらめっこして、早めにエントリーして待ち伏せです。 エントリーして30分後、最初のキビナゴの群れが現れました。 さらに30分後、辺りが急に暗くなったと思ったら、キビナゴの大群が、頭上を覆います。 来るぞ、来るぞと胸が高鳴ります。 数十匹のキビナゴが海底で産卵を始めると、それが引き金のようになって、頭上からキビナゴの群れが、滝のように海底に降り注ぎ、海底は一面キビナゴの大群に覆われました。こうなると勝負は3分です。 キビナゴの精子で視界が閉ざされる前に、シャッターを切ります。 いやあ、久しぶりに大興奮です・・。 マダイの群れ、カンパチ、シマアジ、オオモンハタ・・がキビナゴに突進します。 アカエイが投網を打つようにキビナゴに覆いかぶさって食べています。 突然、全ての魚がダッシュして逃げ出すと、濁った海中にミナミハンドウイルカが数頭突っ込んできました・・。 ・・心臓が止まるかと思いました・・。 1時間ほどで興奮の時間は過ぎ、動き始めた潮に精子の雲が流れていき、元の静かな海底に、ロクハンにいっぱいキビナゴの卵をつけた僕だけが取り残されたのでした・・・。 次はいつ出会えるかなあ・・。
by geikai_diver
| 2010-07-07 23:05
| 錦江湾
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